「あと1年、あと半年」と言い続けて3年が過ぎた
転職を考えながら「もう少し頑張れば変わるかも」と思い、気づいたら3年経っていた。これは多くの人が経験する「時間の蒸発」です。1年は短く感じるかもしれませんが、キャリアにおいて3年は決して短くない時間です。
厚労省「令和5年転職者実態調査」より
転職者の多くが「転職してもっと早く決断すればよかった」と後悔しています。厚生労働省の調査では、転職前と比較して転職後に「仕事の満足度が向上した」と答えた人が約60%、「人間関係の満足度が向上した」が約50%。「もっと早く動いていれば」の後悔は数字にも表れています。 ※ 出典: 厚生労働省(mhlw.go.jp)各種雇用統計
監修者ワンポイント / 佐野真由美
「頑張れば状況が変わる」と考える時間、実は多くの場合、状況は変わっていません。3年後振り返って「やっぱり変わらなかった」と気づいた時、失った3年は戻ってきません。これが時間という資産の最大の特徴です。
「動かない」ことの見えないコスト
現状維持にはメリットもあるが、見えないコストも大きい。
| コストの種類 | 具体的な内容 | 3年間の累計 |
|---|---|---|
| 給与機会損失 | 転職で年収100万UPできた場合 | 最大300万円 |
| スキル陳腐化 | 成長業界で経験を積む機会の損失 | 定量化困難・大きい |
| 人脈機会損失 | 別環境でできた繋がり | 定量化困難・大きい |
| 心理的負荷 | ストレスによる健康・私生活への影響 | 計測不可・甚大 |
| 年齢による市場価値変化 | 未経験ジャンルは30代後半から壁 | 定量化困難 |
※ 個別の状況による。参考値として。
「機会損失」を見えるようにする3つの問い
動かないコストを可視化するための問い。
- ✓問1: 今の会社で3年後、確実に変わっていることは?(給与・役職・スキル)
- ✓問2: その「変化」は、別の会社で3年過ごした場合と比べて大きいか?
- ✓問3: 今の環境で「自分の市場価値」は上がっているか?それとも停滞しているか?
「動くべきか」の判断軸
以下のサインが2つ以上当てはまれば、少なくとも情報収集は始めるべき状態。
同じ作業の繰り返しで、3年前と同じ業務内容。市場価値が上がらない環境に長居するほど、外に出た時の条件が悪くなる。
ここ2年で昇給なし、昇進の見込みもなし。会社の成長性を反映した指標。
会社は安定していても、業界全体がシュリンクしている場合、長期的なリスクは大きい。
慢性的な頭痛・不眠・胃痛等。心身の健康を犠牲にしている場合、経済的メリットでは補えない。
月1回 → 週1回 → 毎日。言語化の頻度は無意識のシグナル。